社会福祉法人 福祉楽団リクルート

トップメッセージ

理事長|飯田 大輔

その先の福祉へ

 先日、アメリカのシアトルにあるアマゾンの本社を訪ねてきました。入社2年目のイケイケの社員さんが案内してくれて自分のプロジェクトなどを説明してくれました。シアトルは、マイクロソフトやニンテンドーも本拠地をかまえるIT先進都市です。そこで働く人は先を見て悩みなんかないのだろうと勝手に思い込んでいました。しかし、イケイケの彼がプレゼンの後半から「会社帰りに同僚と飲みに行きたい」とか「リアリティがない」と悩んでいることを吐露してくれました。ぼくは合点しました。データを扱い、実体や感触が感じられない中で、みんなリアルを求め、身体的な感覚を求めているのだと。
 そういう意味で、社会の最先端をいく仕事が福祉や介護です。常に一回性の関係を求められ、生身の人間を対象にします。リアルと身体的感覚の連続です。ロボットやAIが発達しても、ベッドから車いすに全自動で移乗してくれるような技術や、ベッドのシーツ交換を全自動でやってくれるようなロボットは、この先30年間は開発されないとぼくは断言できます(有名なロボット研究者もそう言ってました)。こんな当たり前で身近なことが今の技術の限界なのです。そして、そういう当たり前の生活を支える仕事が福祉なのです。これを失くしてどうやって人間は生きていけるでしょうか。
 こうした視座に立ち、1対1のケア実践をベースにしつつ、地域から俯瞰し、産業として確立させ、イノベーションを起こしていける仕事が福祉です。私たちが農林業へ挑戦すれば同質性を求めてきた「農村」は変わならければならないですし、30年後の地域の風景をつくる最前線です。飲食店やキャンプ場への挑戦は、「健常者」が、障害のある人や刑務所から出所してきた人とかかわる場所をつくります。真のダイバーシティの実現はすごく難しいことです。新しい「サービス付き高齢者住宅」は、まだ誰も体験したことのない「住まい」をつくりそこでの「健康な死」を実現させることができるでしょう。
 福祉の仕事は社会の最前線の仕事です。ぼくらは、前例がないこと、制度にないことに挑戦していきます。そのほうがおもしろいから。福祉楽団なら挑戦できます。その機会をぼくが保障します。失敗もあるだろうけど、一緒にやりましょう。

飯田 大輔
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飯田 大輔[40]

社会福祉法人福祉楽団 理事長 株式会社恋する豚研究所 代表取締役 東京農業大学 農学部 卒業 千葉大学大学院 博士前期課程 修了 介護福祉士・社会福祉士

いいだ・だいすけ 1978年、千葉県生まれ。よく飲みにいく場所は新宿三丁目。バイクの免許は大学生のときにとって都内を乗り回したので道は詳しい。空港に飛行機を見に行くのが好き。

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